山添拓 日本共産党の山添です。今日はキューバの現状について伺います。キューバは石油の6割をベネズエラから輸入していましたが、1月の米国によるベネズエラ攻撃の後はなくなりました。さらにトランプ大統領が、キューバに直接間接に石油を販売・提供する国への追加課税に署名したことからメキシコなどからの輸入もなくなりました。
記事をお配りしていますが、ここでは燃料不足でゴミ収集者が来なくなり、ゴミが溢れ、蚊やネズミが増えたということも紹介されています。人道的な事態が生じております。まず外務大臣の認識を伺います。
茂木茂木敏充外務大臣 キューバ私も3年前に訪問いたしましたが、コロナ禍以降ですね、主要産業の観光業が打撃を受けたこともありまして、国内経済の状況が悪化をしてですね、国民生活は、厳しい、状況に当時からありました。また、当時から燃料不足の問題もありまして、キューバに行くとアメリカのクラシックカーが走ってるのかと思ったら、「あんな燃費の悪い車なんかとても使えない」とこんなことを言っていたのを非常に覚えているところであります。
山添拓 はい、ありがとうございます。先週末、我が党の志位和夫議長と共にキューバのヒセラ・ガルシア大使と懇談し状況を伺いました。乳幼児の死亡率、半年前は1,000人に4人。これアメリカよりもいい数字だったのですが、今は倍以上の9人になってしまったということです。モーターが回せず200万人以上に水へのアクセスに問題が出ているとも伺いました。看過しがたい事態だと思います。
で、日本とキューバは2029年に国交100年を迎えます。伊達藩、支倉常長(1571〜1622年)のヨーロッパ使節団が1614年にキューバに立ち寄ったことを含めると400年以上のつながりがあるともうかがいます。良好な関係を維持してきた2国間だろうと思います。で、近年日本政府はキューバに対してどのような支援を行ってきたのか、また10.6億円の無償資金を発表しています。内容をご説明ください。
また、現在キューバでは深刻な電力不足のため特に病院への電力確保が緊急の課題となっていると承知しております。かかる状況及びキューバ側からの要請を踏まえて太陽光パネル等の整備を行うことを決定しました。同支援はキューバ国内10カ所の病院におけるエネルギー供給の安定化及び医療サービスの持続力可能性の向上を図り言下の人道状況の改善を目的たしのものでございます。
山添拓 あのキューバはこの間太陽光発電の比率を、短期間で3%から10%に引き上げ、エネルギーの確保を探っているそうです。そうしたもとでの今ご紹介になった病院への太陽光パネル設置の支援は大変歓迎されております。2025年10月29日国連総会はアメリカ合衆国によるキューバに対する経済通商金融上の禁輸措置を終わらせる必要性についての決議を賛成多数で採択しました。内容と日本政府の対応についてご説明ください。
外務省大臣官房門脇仁一参事官 お答えいたします。ご指摘の国連総会決議は全国連加盟国に対し、米政府による金融措置のような他国の自由貿易を妨げるような法令、措置の制定を差し替える要求し、現在そのような法律や措置を取っている国に早期にそれらを廃止無効化することを要求するものと承知しております。我が国は日本企業を含む第3国企業国民の米国外での経済活動の保護の観点から1997年以降まで本決議に対一貫して賛成票を投じておりまして、ご指摘の昨年の決議にも賛成したところであります。
山添拓 同決議は92年以来毎年圧倒的多数の国の賛成で採択されてきました。60年以上続く米国の一方的な金融政策に対して国際社会は反対してきたわけです。外務省に重ねて伺いますが、日本政府が賛成してきたのも、今日本企業への影響などもご紹介ありましたが、基本的には主権の平等あるいは内政不干渉、こうした国連憲章や国際法の原則をも考慮してこういう態度を取ってきたこう考えてよろしいでしょうか?
山添拓君 国連憲章や国際法の原則をも当然考慮したものですよね。
外務省大臣官房門脇仁一参事官 繰り返しになりますが、日本企業を含む経済活動の制限について、あるいは国際法上許容されない国内法の域外適用の恐れがあるという懸念を共有してのことでございます。
山添拓 こうしたもとで米国のトランプ大統領が「次はキューバだ」等と述べて、対キューバの軍事作戦を示唆しているのは重大です。アメリカメディアはトランプ政権がキューバへの軍事行動に備えて机上演習を実施したと報じ、空母打撃軍がカリブ海に入った。あるいは強襲上陸艦教が米部バージニアで待機していると伝えられています。
一方でブラジルのルラ大統領は、トランプ大統領との首脳会談後、トランプ氏がキューバ侵攻を考えていないと述べたと明らかにしています。また、ルビオ米国務長官はキューバとの外交交渉の見通しを説明する中で我々が常に望むのは外交的解決であり交渉による合意だと述べています。これを外務大臣に伺います。キューバを巡る現状は危険をはらんでいますが、外交的、平和的解決が重要であり、必要であることは確かだと思います。認識をお示しください。
茂木外務大臣 我が国としてですね、あらゆる国家の問題について話し合い、外交的解決に、よってですね、外交的なものに、外交的に解決することが重要であると、このような姿勢は一貫しております。
茂木外務大臣 これは、先ほど申し上げたような形で、問題が起こった場合に話しによって解決をする、これがあの基本だと、考えております。ただその上で個別具体的な状況につきましてはですね、その事情がどういうことから発生してどうなっていくかと、様々な課題があるっていうこともあれでありまして、個別の事象に対してですね、どうであるべきだ、第3国としてあの申し述べるのは控えたいと思います。
山添拓 先ほどの外交的解決が重要だというご答弁だと思います。キューバの現状依然として深刻です。状況を踏まえてさらなる人道支援についても検討すべきと考えますが外務省いかがでしょう。
外務省西崎審議官 現状をお答え申し上げます。現状キューバでは国内全土で大規模停電化が頻発するなど人道面で困難な状況に直面していると承知しております。こうした状況を踏まえ人道的観点から今後必要な対応を検討してまいりたいと考えております。
山添拓 明日から始まる世界島嶼国海洋会議に合わせて、副首相が来日中と伺います。良好な関係を築づいてきた日本政府として、必要な対応を取るようあの求めたいと思います。米国司法省は5月20日、30年前の小型機事件を理由にキューバのラウル・カストロ元国家評議会議長を起訴しました。同じように米国が体制転換を狙う相手の国家元首を起訴したのがベネズエラです。今年1月米国はベネズエラへの軍事作戦によってマドロ大統領を拘束し、本国に連行して裁判にかけました。
この点について日本政府はベネゼラにおける民主主義の回復及び情勢の安定化に向けた外交努力を進めていくなどと表明しましたが、いかなる理由があっても主権国家に対して軍事攻撃し指導者を拘束連行することなど許されません。国連憲章と国際法を乱暴に踏みにじる侵略に他なりません。大臣の認識を改めて伺います。
茂木外務大臣 あのベネズエラの現状についてお話をしますと、1つは米国との外交関係、再開が発表され、そして、一部の政治犯の釈放が実施され、さらにですね、経済開発に向けた法改正等の動きがあると、このように理解いたします。我が国としてベネズエラにおける民主主義が回復されることが重要であるとの一貫した考えに基づき、ベネズエラ情勢に対応してきましたが、ま、今後、これらの動きがですね、いかにベネズエラでの民主主義の回復につながっていくかということを含め、情勢を注視していきます。引き続きG7や関係国土と緊密に連携しつつベネズエラにおける民主主義の回復や情勢の安定化に向け、避難民とベネネラ国民の、民政支援、そして国の支援を含め、取り組みを進めていきます。
山添拓 私が伺ったのはトランプ政権が行った軍事による大統領の拘束連行問題です。いかがですか。
茂木外務大臣 1月のあの事案についての評価でありますが、国連各国政府専門家と、国際社会で様々な、議論が行われているところでありますが、我が国として、今回の事案について正確かつ詳細な事実関係を、十分把握することは困難であることから、評価を行うことは差し控えたいと思っておりますが、ずれにしても今必要なこと、今やるべきことについては先ほど答弁をさせていただいた通りです。
山添拓 攻撃によって指導者を拘束拉致することを要認されるのですか?これは詳細な事実関係がどうかという以前に客観的な事実関係で誰もが承知してることじゃありませんか。容認されるのですか。
茂木外務大臣 事案全体について申し上げると評価できないと、評価することは困難であると申し上げております。
山添拓 それは、私は極めて情けない、法の支配とは駆け離れた態度だと思います。だって先ほど別の方の質問に対してはロシアのウクライナ侵略に対して国際秩序を根幹から揺がす、力による一方的な現状変更とお話になったじゃありませんか。ベネズエラに対して行われたこともそうだと思いますよ。誰は見てもそうとしか言えないと思います。米国は戦後ニカラグア、グレナダ、パナマなど中南米で侵略を繰り返してきました。日本政府は1度も批判していません。いや、米国が世界中で行う国際法の先制攻撃、侵落戦争に1度として反対したことがありません。しかし、力による平和を許さないためには法の支配を貫くことが求められます。それは相手がどんな国であってもです。西半球を再び米国の裏庭にしようというトランプ大統領です。私はこのベネズラ侵略はもちろんですが、キューバへの軍事介入など断じて許されないと。そういう立場を日本政府としても表明していくことが必要だと思います。そのことを強く指摘をして質問を終わります。
編集後記
本稿は2026年6月2日、参議院外交防衛委員会での山添拓参議院議員による質問である。以下、動画の文字をコピペしておく。
米の軍事介入許すな対キューバ燃料封鎖で山添氏
日本共産党の山添拓議員は2日の参院外交防衛委員会で、米国による燃料封鎖で非人道的な事態が生じているキューバへの支援を求め、政府として米国のキューバへの軍事介入は断じて許されないと表明すべきだと強調しました。キューバは、燃料備蓄が枯渇して大規模停電が続き、医療や公衆衛生に甚大な影響が出ており、山添氏はさらなる人道支援を要請。昨年10月の国連総会で日本も賛成して採択された「対キューバ禁輸解除」決議について、主権の平等や内政不干渉を定める国連憲章・国際法の原則を考慮したものだと強調しました。
トランプ米大統領が対キューバ軍事作戦を示唆しているのは重大だと指摘し「外交的、平和的解決が必要だ」と強調。ブラジルとメキシコ、スペインの首脳が4月、共同声明で「キューバ問題は国際法に沿った真剣で相手を尊重した対話を通じた解決を」と訴えており、日本政府も平和的解決を前提に臨むべきだと求めました。茂木敏充外相は「国家間の問題について外交的に解決することが重要だ」と答えました。
山添氏は、米司法省が5月、キューバのカストロ元国家評議会議長を起訴したが、同じように米国が体制転換を狙う相手の国家元首を起訴したのがベネズエラだと指摘。米国が1月にベネズエラへの軍事作戦でマドゥロ大統領を拘束したことについて「評価を控える」とする茂木外相に対し、山添氏は「軍事攻撃によって指導者を拘束、拉致することを容認するのか」と厳しく批判しました。
山添氏は「力による平和」を許さないために法の支配を貫くことが求められるとし「ベネズエラ侵略はもちろん、キューバへの軍事介入は許されないと表明すべきだ」と求めました。
なお、こちらのサイトも参照いただきたい。
なお、こちらのサイトも参照いただきたい。






