開会挨拶
安岡澄人審議官 本日は第3回の勉強会。1回目、2回目と同様に今回も400名近くがご参加いただいている。「みどりの食料システム戦略」の実現に向けてどうしていくか。現場で取り組む皆さんとコミュニケーションをしながら一緒にやっていくことが重要であると。そこで、現場で取り組む方の声を聞いて考える場としていきたい。
さて、第1回がマーケット需要、第2回が生産技術で、今日の第3回目は「地域を巻き込んで取り組む」ことをテーマに市町村やJAの方からお話を聞くこととしている。
さて、これまでの有機農業の取り組みは点的な農業者の方の取り組みが多く、地域においてまとまった取り組みよりは、農家各個人の取り組みが多かったと。そこで、これまでの点を面に、地域のまとまった取り組みとしていくことが重要ではないかと。そうすれば、横展開が可能となると。またロット、まとまった流通も可能となってコストも引き下げられると。そして、慣行農業からの農薬の飛散がなくなったり、そもそもの環境保全の取り組みでの効果も期待できる。そして、単に農業生産だけではなく、地場の食品企業や消費者の皆さんを巻き込むことで、そして、学校給食で購入したりして安定した消費も生み出せると。地域自身のブランド化にもつながることが期待できるのではないか。
そこで、まずは三つの市町村からお話を聞いて、さらに、産地形成ということで農協のお話を伺いたい。地域の取り組みからヒントや取り組みのご苦労を聞いて、今後の取り組みに役立てていただきたい。
山内補佐 まず、農林水産省よりお話をさせていただく。
生産ロットを拡大する、品目を増やすことで販路拡大流通の効率化も可能となる。面的な取り組みになっていくと。そして、農業者様だけでなく地域内外の住民、地方公共団体、農業団体との連携で新たなマーケットへの創出が可能となっていくと。生産、流通販売で効率化ができる。そして、地域を挙げた取り組みによって持続可能な農業にすることが重要であると。
生産面での効率化の事例
有機ほ場の団地化・有機転換では、青森県の(株)アグリーンハートの耕作放棄されていた農地の有機栽培での集団化や山形県でのアイガモ農法の団地化がある。また、会社が規格等を調整するということで鹿児島県のかごしま有機生産組合の有機の事例。そして、地元の有機資材を使った堆肥製造ということで、福島県の東和地域の資源循環センターの例がある。集出荷作業の分担・効率化等では、小分け等の分担でJAの有機農産物の出荷がある。
流通・販売面での効率化の事例
連携の拡大の事例
こうしたことで、人との交流も生じている。点から面にしていくと。そして、農水省として市町村が大事だということで「地域振興の自治体ネットワーク」を設けている。現在、30市町、16県が参加していただいている。そこで、セミナー等を行っている。今後は、生産者団体、小売事業者、農業機械メーカー、大学・試験場、消費者、さらに、そこに、自治体も入っていただくことが重要だと思っている。農業者だけの頑張りだけでなく、面から広げていくことが重要だと思っている。
編集後記
本稿は2021年8月30日(月) 14:00〜16:00にかけて、農林水産省農産局農業環境対策課が実施したオンラインでの「第3回地域を巻き込んだ持続可能な農業生産」での農林水産省の安岡澄人審議官による挨拶と島田光雄補佐による説明の内容をまとめたものである。関係資料は農水省のこのサイトからゲットでき、また、講演内容の動画も視聴できる。内容に関心のある方はチェックされたい。






